なんだ??なんの合図だ???どういう、
というか夏が来るかもしれないって感覚は
6月頃からあれど
気がつけば8月になっていた印象強くて、
ぬるっと始まっていたし
自分が思っていた夏が
よくわからなくなっているな?
……と冒頭から理由のわからない問いの哲学をしています。
名蔵です。
タイトルはMrs.GREEN APPLEさんの
『青と夏』のサビから、
MVでの曲が始まる前の語りの言葉含めて
好きな曲なんですよね。
学生時代の青と大人になる青が
あまりにも離れていて、
思い返すたび驚きを隠せない感じとか
過ぎたからこそ綺麗だったなぁとか、
見えない輝きとか謎に溢れた眩しさに
日焼け通り越して自分が焦げる感じとか…
不思議だなって思ったりしたりしなかったり。
そんな夏の輝きに追いつけない、
むしろ毎日太陽に焦がされて
物理的に焼けそうな肌と身を
文明の利器で涼みながら
何かもっと冷やせるものはないか
とあれこれ探す。
今の時代検索すれば
ある程度の情報が出てくるので、
そういうものは他の誰かに任せて私は、
最近見たホラー映画の話でも書こうと思う。
大前提に私は怖い話もホラーも苦手だ。
というか嫌いだ。
突然後ろに何か居る、
理不尽なビックリ要素が本当に苦手で、
お化け屋敷に好んで入る入る人の気持ちが
正直わからないぐらいである。
(お化け屋敷にお化け出なかったら
ただの湿っぽい家じゃんっていう話は置いといて)
ずっと前に書いた『変な家』が
ホラー映画なのに観に行ったのも
原作者である雨穴さんが
「怖がりな人でも観れるホラーを」も
コンセプトに書いていたブログの記事やYouTube動画、
脚本していたドラマもホラーとして成立しつつ
最後まで目をそらさずに
観れて面白かった経験があって
自ら進んで観に行っていた。
(映画の記事は過去に書いたので
大まかな感想はそちらを見て欲しい)
それぐらいホラーの苦手な私が観に行ったホラーは
『モノノ怪 唐傘』である。
モノノ怪は2007年から約2ヶ月深夜で放送されていた
5エピソード全12話からなるアニメで
江戸時代の日本(ある話のみ近代)を舞台とした和製ホラー作品である。
( 厳密に言えば『怪 〜ayakashi〜』のなかの1エピソード
「化け猫」の続編としてモノノ怪が制作されたが、
基本的に1話完結に近いので
「化け猫」を見なくても楽しめる構成になっている )
「人の世ある限りモノノ怪あり」。
古より人の情念や怨念にあやかしが取りついたとき、
モノノ怪となり人に災いをもたらす。
このモノノ怪を斬ることができるのは
この世で唯一退魔の剣。
それを使い諸国を巡りモノノ怪を斬る薬売りの男がいる。
人の心を救いながら薬売りは旅を続ける。
(TV東京、アニメモノノ怪
という大元のストーリーと共に
和紙のような質感で繰り広げられる作画と
他の作品では見ることのない表現方法、
多くを語らない台詞から紡がれる人間物語は
一見だけでは全てを把握することが出来ない。
だからこそ色んな見方と解釈を
持ち合わせて楽しむことが出来る。
ジャンルでホラーになっているが
意味不明な存在がというより
名前の聞いたことある妖(あやかし)が
人の利己と結びついて
恐怖になるという状況なので、
見た目的な怖さというより
人間が怖いなと思えてしまう。
今回紹介した劇場版モノノ怪は
3部作の初めの方であり、
後に回収されるであろう伏線らしき事や
説明されてない用語もそれなりにあるので、
一話完結ではなく
ハリー・ポッターをリアルタイムで追っている感覚で
劇場版は観に行った方が良い。
(ちなみに次作火鼠は2025年3月14日予定)
各所の配信やDVDを待つ方法もあるだろうが、
予告編にもあるこの迫力のある動きと音は
映画館ならではの大きなスクリーンで観て欲しい。
映画を見終わった後の
興奮冷めやらぬまま文字を打っている為
いつもより気持ち長めになりましたが、
この文章を読んだ方が無事に夏を過ごせるよう、
画面から願っております。
(2024-08-08)