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執筆者の写真room ひきピア

夏の青さに浮く自分


景色の一部には成りきれない、どうしてもあの空気には馴染めないし慣れっこない。

―昔書いた詩のメモを見つけました。

今の現状を見ても変わらないねの一言ですましそうな気がします。

この暑さがまだまだ続くのかと考えるとますます室内から出るのが億劫になります。そんな

時7月と聞いてたまに思い出すちょっとした話。


昔友人の誘いで俳句を作っていた時期があって、初心者なりに教えて貰いながら色々作って

いた記憶があります。

俳句とは5・7・5の決まった型に季語を入れて詠む日本独自の詩で、現代でも番組のコーナ

ーとして取り上げたり、野球と同じように俳句甲子園なるものが愛媛県で開催されたりして

います。そんな俳句に必要な季節を表す言葉として使用される季語、さて7月はどの時季に

あたるのか?

実は7月って俳句の時期的には秋に分類されるそうで…これは、俳句の時季区分の基準が旧

暦の二十四節気(立春から春、立夏から夏、立秋から秋、立冬から冬)の為、実際の感覚的に

は1ヶ月のズレが生じる。

教えてくれた人から解説としてこの話を聞いて、ただでさえ沖縄は夏と冬しか感じないのに

?と確認の為に歳時記(季語がたくさん載っている辞典)開きながら頭を抱えた記憶が懐かし

い。

他にも小春日和(こはるびより)という季語は[秋の終わりから冬の始め頃に掛けての,穏やか

で暖かな気候を指す言葉]とあるので冬の季語として使われたり、「汗」「涼し」「夕焼け

」等実はその言葉季語として入っているよなんて罠もあったりする。


この説明をすると俳句って作るの難しいなと言われてしまうが、私からしてみれば今起きた

出来事を感情のままに、または情報整理のために書いて投稿する現代のSNSの文字制限で話

す事となんら変わりはない。

使いなれない言葉と想像で作ろうとするから難しく感じる。自身の見たもの感じたことの体

験を、その時季に当てはめて決まった文字数で作る事で俳句が出来上がるのだから、まずは

12文字の文+季語5文字でお手軽に作ってしまおう。久しく歳時記を眺めながら


(2022/7.31)

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