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「はたらく」体験

初めまして!


普段はひきピアブログの運営の手伝いをしたり、


去年はひきピアROOM主催の作品展示・「ひきこもりとアート」をテーマにトークセッションをする機会を頂いた、知念由里です。



様々な経緯があって「はたらく」をしないと決めて3年を過ごした後、

「はたらく」を再開して1年半が経った今、私の体験を書いてみます。




約5年前、フルタイムの仕事を退職すると決めたのは、これ以上、会社や、様々な人と関わることに耐えられなくなったからだ。


自分を押し殺し、我慢しまくって生きていた。



退職後は、


ゲームをしたり、動画を観たり、夜更かししたり、好きなように過ごした。



家で自由に過ごすことは、実は罪悪感でいっぱいでもあった。


はたらいていない自分を何度も責めた。



誰かに責められる訳ではなく、私の脳内で、はたらいていない私を責め立てる声(自己否定)が響き渡って止められなかった。


自己否定は身体と心が重くなるリアルに思える感覚を生み出す。



それが限界に達すると、私は、殻に閉じこもって寝込み、数日動かない状態になる。


この状態を「みの虫アワー」と名付けてテーマソングも制作した。



みの虫はみの虫らしく、みの虫を満喫するのがお仕事なのである。


朝から晩までAmazonプライムの動画を観るというミッションが与えられるのだ(ドヤ顔)



そんな風に感じられるようになってくると、


自然とみの虫の自分の生態観察をするようになった。



どんなトリガーでみの虫になるのか?


みの虫になりかけている自分を察知するセンサーが育ったり、


みの虫になる条件を考えたり、


まさに動物行動学の様な視点で研究に励んだ。


研究をしたら、やはり、研究結果の発表も重要だ。



安心安全な信頼している人に、今わたしはみの虫になりかけている、とか、みの虫になっている、と発表してみることに少しずつ取り組み始めた。



みの虫になっている自分を周囲の人に見せてしまうと


きっと”ダメな奴”とか”自己管理もできない奴なのか・・・”という評価を下されると思い込んでいた。



が、実際は、


そうなんだね~とか、伝えたことに感謝してくださる方ばかりだった。


最初は想定外の反応に驚きつつ、何度も繰り返していると研究発表も徐々に慣れていく。



そんな事を繰り返して、みの虫になりながらも週1回はたらいてみる、を1年間継続した。



それに慣れ始めたころ、更にはたらく機会が舞い込んできた!!



はたらくことが大嫌いな私はみの虫アワー祭りになった。



身体も心も重たく感じられて動くことがしんどいと感じる日々が続いた。


突然過去が鮮明に蘇って、泣きながら車の運転をして仕事から帰る日もあった。



過去は、はたらくことはしんどくて辛い経験だったが


今は、特に困る事は起きていないし、困る状況には正直に困っていると伝える自分だ。


今涙が溢れるのは、過去の体験や感覚が鮮明に蘇っているんだなと観察し続けた。



それを何回か繰り返していると、いつの間にか大丈夫になってしまった(笑)


気付けば、今は週二回も外ではたらくようになっている(驚)




その一方で、みの虫アワーの研究を続けて1年以上たっても、私のみの虫はちゃんとご健在でして、



今年の5月は久しぶりに寝込んだ。


みの虫アワーでお仕事も休んだ。


みの虫アワーでお仕事を休むのは人生初めての体験だった。



今回、突然みの虫アワーがやってきた。


崖から突き落とされる感覚だった。


お休みの連絡も自分でやらず、私の事情を理解している人にお願いをした。


ひたすら寝た。



2日くらい経つと少し動けるようになった。



みの虫アワーが理由で仕事をお休みをしてしまった自分を責める言葉が脳内でリピートし始めたが、


それも含めて、お仕事を一緒にしている方に、自分の状況を正直に伝えた。


クビになってもいい、って思いながら話した。



「体調が回復したら、戻ってくるんだよね〜〜(^^)」という言葉が返ってきた時、



えーーーーーー!


そんな感じの反応なの?!(驚)という衝撃が走った。



ちゃんとした形で、はたらかねば!!!!という殻が一気に壊れた。



そうか!


突然みの虫になる自分にも、無理のない、はたらく形があるのか!という発見の瞬間だった。




この一年半、みの虫アワーを研究してみたら、不思議とはたらく機会が自然と舞い込み始め、



正直に自分に起きている事を話してみると、これまでには見えなかった世界が突然観え始める。



はたらかなくてもいい


はたらいてもいい


どちらもいい



そして、はたらいてみると、自分の世界が広がる体験に繋がっていた、という体験が進行形で続いている。



そんな一年半の体験、


最後までご一緒くださりありがとうございます。

 
 

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