そうだ、道の駅に行こう。
寝苦しさで起きることが無くなって暦を見ればもう9月。
一年もあと3カ月で終わるのかと実感もないのは、遅くに発生した台風の滞在時間だったり、まだ、夕方の時間帯でも明るいからだと考える。
照りつける日差しの暑さを和らげているような風の強さにありがたみと同時に
もう秋なんだと錯覚させられる。
そんな中いかがお過ごしでしょうか?名蔵です。
先月から暑さを理由にためらった外出をしてみるかとふっと頭によぎるが、
ある程度近場だけをふらつく事を繰り返すと数日そこらで飽きがくる。
足の赴くままに遠くに行っても、行動範囲の限度の中ををぐるぐるしているだけである。
音楽をかけながら〜、見えたもので思考しながら〜等工夫を凝らせど新しい刺激にはならない。
目的地を決めてからと考えて具体的に行きたい場所が思いつかない。
どこかないかとぼーっとTVを観ていると『道の駅特集』の文字。
地域の特産品を使った料理やお土産、その場所でしか見れない景色の数々を出演者達が伝えていた。
そういえば道の駅ってあまり行ったこと無いな、
よくよく考えたら明確に行こうと思わないと意識すらしない場所だなと次の目的地があっさりと決まった。
通り雨に降られながら着いた道の駅では、
敷き詰められた大量の野菜とそれを買いに来た地元民であろう人達や
名産品目当てにやってきた観光客でいっぱいだった。

野菜のラインナップも見知った食材から、スーパーであまり見かけないものまで、その物珍しさから手に取って眺めていると
「何を悩んでいるの?」
と買い物かごに色んな野菜を詰め込んだ見知らぬ人に声をかけられる。
声をかけられた事への驚きより先に反射で話返す。
「いやー、全く見ないものなのでどう料理するのかと…」
「それは素揚げがおいしいよ。」
「へぇ、油で」
「普段食べているものと調理方法は変わらないからねー」
そう言って去っていた人の後ろ姿を見送りながら、
見るだけだった野菜をものは試しと自分のかごに入れる。
他に安いからと色んな野菜をみながらその日の夕ご飯は、お勧めされた調理法で食べた。
自分の知らない味を知らない人から教えてもらうという経験も含めて面白い味だなと思った。
後日、違う道の駅では「もったいない」をキッカケに地元の果物の皮を使ったジャムが売られていたり、
観光地でも出る料理のアレンジがこの場所ならではの創作料理として提供されていたり、
そこに住む人達の歴史の展示していたりと様々なもので溢れていたことに気づいた。
なんとなく観光地に近いものだと無縁のように思っていたが、
住んでいるからこそ知らない地元の名産品を見つけるいいキッカケかもしれない。
(2026/09/11)



